共犯
台湾映画「共犯」観た。
素晴らしかった。好み。
友達が欲しすぎて、暴走する子供達。
わかる、わかるよ。
劇中死ぬ人物はふたりいるが、
ふたりとも、その渇望ゆえに苦しみ、
戦場(学校という場所あるいは青春という期間)を生き延びることができなかった。
せつない。
みな、自分以外の気持ちはわからず、自分だけ孤独だ、と思っていたが、実はみんな孤独だったのだから。まあ、その時点でそれがすんなりわかっていたらとっくにみんな友達になれているのだろうけど。
なんでこんなコミュニケーションって難しいんだろうね。難しく考えないで、とりあえずやってみる、というのができないんだよね。
映画を観ていて、学生時代の友達って、たしか、ささいなことで仲良くなって、ささいなことで離れていったなあ、ということを思い出した。そのへんのリアリティも上手く描けていた。
劇中死ぬ男子の願いもせつないけど(死んじゃった後でみな同じ気持ちだったとわかる)、
女の子の素直になれないけどうらやましいから友達になりたいという気持ちも痛いほどわかるなあ。
ほんと、ささいなきっかけで、死なずに、生き延びることができたかもしれないのに。せつない。