いつまでも幼稚園児

書く練習、書くリハビリ

そのあと

5月3日と4日。あまり覚えてないけど、池内さんの本を読んで、ハガキを書いた。あと、立川でウディ・アレンの新作を見た。「マジック・イン・ムーンライト」。相変わらずクソハッピーでロマンチックで見てる間はすこしだけ幸せな気分になるけど(でも基本は「人生は死ぬまでの暇つぶし」というシニカルなスタンスだから浮いてなくて地に足ついた感じはある。)、この男の振る舞いはコリン・ファースだから許せるんだよなあ、と思った。

 

5月5日。アイス博覧会(通称あいぱく)に行く。Yさんに誘われ。ラフォーレ原宿8階で開催され、客は中高生ばかり、ヤングなパワーに圧倒される。Yさんと渋谷の駅前の角の2階のパン屋が経営するカフェ(ちょっと高い)でお茶して(といっても、アイス食べた後猛烈にしょっぱいものが食べたくなっていたのでジャガイモとベーコンのホットサンドを)から別れて、ヒュートラの「インヒアレント・ヴァイス」を。案の定寝た(笑)。音楽と雰囲気は好きな感じだった。

 

5月6日。シネマート六で「天使の涙」。インファナルアフェア3のインテリメガネが殺し屋だと初めて知る。かっけーじゃん。ってか調べたら、すごい人気ある人なのね。中華圏芸能界の四天王。しゃべらない金城武がよかったなあ。純粋な感じで。しゃべらないトニー・レオンもいいよね。悲情城市の。

「思考の整理学」を読み終わる。たしかに、もっと早く読んでおいたほうがよかったかも。まあ、遅くはない、はず。スクラップとかメモとかをちゃんと体系化すべきだなあ、と思った。

 

5月7日。シネマート6で「おばあちゃんの夢中恋人」。ただのノスタルジーものかと思いきや、老いとシビアに向き合っていたり、いまは亡き台湾のハリウッドへの愛が丁寧に描かれていたり。ストレートなロマンチックさもじわりほろりとさせられる部分もけっこうよかった。

5月8~10日。何やってたかあまり覚えてない。恐怖と不安におののいていた気がする。杉浦日何子の「百日紅」上下巻を読んだ。面接準備。

 

5月11日。面接。いじわるな質問ばかりされ、泣いた。浅草に寄って帰る。月和茶で母と待ち合わせして食べてフィンランドのドーナツ買って帰った。帰って御礼状出そうかと思ったけど、ふて寝した。会社行こうと思ったけど、行く気になれず休む。

5月12日。会社休む。御礼状書く。新宿から出す。シネマート六で「エグザイル・絆」。インファナル2で気に入ったフランシス・ンがかっこいい。いい大人の男たちが戯れる時の笑顔、中学生男子感がたまらない。かわいい。女が入れない世界ってあるよなあ、と思った。あと、美って無駄というか、無駄が美なんだね。ジョニー・トーのこだわりの世界を垣間見た。(今まで柔道龍虎房しか見てなかった。)いやー、アジアの任侠もの、いいね。カチッとしてる。様式美。日本の任侠ものの影響受けてたりする。モンガに散る、もなかなかよかったですが。

5月13日。出社して、デスクの片づけ。借りていた、真夜中のやじさきたさんをE太さんに返す。

5月14日。怠惰の限りを尽くし(異常にだるい)、出社できず。N田CDの個展に寄った後、Sむらの打ち上げ。カツオなど食べる。Y田さんのレクチャーでやたら高知に詳しくなる。現地で食べる初鰹がもちがつおといって、歯にまとわりつくくらいの食感らしい。食べたら人生変わるよ、と言われる。Y田さんいわく、その店の鰹は東京にしてはまあまあだが、Y田さんの知る鰹レベルの中では真ん中あたりで、東京のスーパーの鰹なんか血がまわって赤いというよりどす黒く食えたもんじゃない最低レベルとのことである。本当においしい鰹はピンク色だとか。現地でさばく人は、さばいた瞬間、それがおいしい鰹かそうでない鰹か、わかるらしい。血が回っていないかどうか。個体にもおいしさの差があるらしく。年間500頭しか出頭しないというあかうしも食べる。ヒレ系のおいしさ。歯ごたえがすごい。霜降り系は邪道、こちらが本来の牛肉のおいしさだ、とか。ブルータス編集部が肉の悦楽と評したり(なんかこう書くとエロいな)フランスの料理人たちも注目してるとか。東京ではほとんど食べられないみたい。ナスやうつぼ、あおさのり、なども美味しくいただく。柚子スカッシュ、文旦ジュース、小夏ジュースをともに食したが、小夏ジュースがいちばん好みかな。柑橘はすっぱさがはっきりしていたほうがいいみたい。小夏アイスとあいすくりんも美味しかった。高知は行ったことないけど、夏、日本の古来の自然を体験しにいきたくなった。仁淀川の清流を見れば、この淀んだ心もきれいになるだろか。

一年下の後輩が、池田小事件の時隣の校舎にいたと知って(後輩は中1だった)、事件マニアとしては掘り下げてみたくてたまらなかったけれど、場の雰囲気にそぐわないから我慢した。